自分達は大丈夫?という思い上がり

近頃やけに災害が多いような気がする。今年になってからでも中国地方を襲った集中豪雨や近畿地方を襲った地震や台風、北海道の地震等だ。まだ今年も数ヶ月残しているのに。・・・もっと過去に遡れば阪神大震災東日本大震災など挙げればまだまだだある。日本は災害大国である。地震だけを取っても、全国至るところが活断層だし、台風も来ない年はない。でも、私も含めどこか自分には降りかからないと思っているのではないだろうか。その事が国や企業や個人でも、いざ災害が起こると過去にこんな災害は経験したことがない生まれて初めての経験だとか、まさかこんなことが起こるなんで想定外だったと言うコメントになるような気がする。国や企業や個人であれ、いつ起こるかわからない災害対策にお金を掛けないのは自分を省みてもわかることだ。

その最たるものは、首都圏への集中である。世界主要都市の自然災害の危険ランキングでは東京・横浜が一位でダントツで2位のサンフランシスコの4倍以上のポイントらしい。政府も「首都直下地震対策専門調査会」を設置し、対策を検討しているようだが、やはり最優先は東京オリンピックの準備であろう。しかし、その時に首都圏で震度7クラスの地震が起こったらと思うとぞっとする。東日本大震災でも一時首都圏の交通機関が麻痺し大変だったのに直撃を受ければ、老朽化しているインフラや密集している建物の倒壊や火災、そして増え続けている訪日外国人の対応も含め対応策を思うと大変な事だ。そしてライフラインの崩壊も阪神大震災で神戸市が被った被害と比べようがないくらい大きいのではないだろうか。

でも、相変わらず政府機関や企業の本社機能も首都圏に集中しているし(ほんの一部の分散は試みているが)、2020年東京オリンピック開催もありまだ集中化が加速しているように思える。何度も首都圏機能の分散化の話は出ていたが、結局は集中することのメリットには勝てない。それは、無意識のうちに「自分達は大丈夫」という根拠のない思い上がりかも知れない。


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